四季なりイチゴって、いつ植えるのが正解なのかな?
植え付け時期を間違えたら、上手く育たないよね
せっかく四季なりイチゴを育てるなら、美味しく実らせたいですよね。
植え時だけでなく、育て方のコツや注意点も知りたいですよね。
この記事では、四季なりイチゴの適切な植え付け時期と、植える際の重要な注意点について紹介していきます。
- 四季なりイチゴの春植えと秋植えの最適時期
- 植え付け時の6つの重要な注意点
- 植え付け後の育て方と収穫のコツ
四季なりイチゴの植え付け時期の目安
四季なりイチゴを上手に育てるには、適切な時期に植え付けることが大切です。
植え時を間違えると、十分な収穫が得られなかったり、苗が枯れてしまう可能性もあるので注意しましょう。
四季なりイチゴの植え付けに最適な時期は以下の2つです。
それぞれのシーズンごとの植え付けのポイントを見ていきましょう。
春植えは3月〜4月が最適
四季なりイチゴの春植えは、3月から4月にかけてが最適な時期とされています。
この時期は気温が上昇し始め、苗の活着や生長に適しているためです。
ただし、春植えではその年の秋までは十分な収穫は見込めません。
- 3月中旬〜4月上旬が春植えの目安
- 春植えで株を育てて秋以降の収穫に備える
- 秋までは収穫より来シーズンに向けた苗作りに重点を置く
春植えは株を充実させるための準備期間と捉えましょう。
丁寧に苗を育てることが、翌年からの豊作につながります。
秋植えは9月〜10月がベスト
一方、四季なりイチゴの秋植えは9月〜10月が最適期です。
秋は気温が下がり、苗の活着がしやすくなる上に、病害虫の発生も減るため植え付けに適しています。
秋植えでは、翌春から夏にかけての収穫が期待できるのが大きな魅力ですね。
- 気温が下がり始める9月中旬〜10月中旬が秋植えの適期
- 苗の活着や越冬準備がしやすい秋植えが狙い目
- 秋植えなら翌春から夏まで長期間収穫できる
初年度から収穫を楽しみたい方は、ぜひ秋植えにチャレンジしてみてください。
株が充実し、たくさんの実をつけてくれるはずです。
初心者は秋植えがおすすめ
四季なりイチゴ栽培の初心者は、秋植えから始めるのがオススメです。
秋は気温や湿度が苗の生育に適しているため、植え付けの失敗が少ないのが利点ですね。
翌年の春から収穫が始まるので、育てた喜びも感じやすいでしょう。
- 秋は苗の活着や生長に最適な環境
- 栽培の失敗リスクが少なく、初心者に優しい
- 翌春からの収穫で、早く成功体験できる
まずは秋植えで四季なりイチゴ作りのコツをつかみ、経験を積んでいきましょう。
数年育てて自信がついてきたら、春植えにも挑戦してみるのがオススメです。
イチゴが食べたい時期に合わせて植え付けるのがコツだね
四季なりイチゴを植える際の6つの注意点
美味しい四季なりイチゴを育てるには、苗の植え付け方にもコツがあります。
適切な場所選びや植え方のポイントを押さえて、丈夫な株に育てましょう。
ここでは、四季なりイチゴを植える際の6つの重要ポイントを見ていきます。
それでは、注意点を一つずつチェックしていきましょう。
排水のよい場所を選ぶ
四季成りイチゴは、湿気や水はけの悪い環境を嫌います。
植え付け場所は水はけのよい砂壌土で、日当たりのよい場所を選ぶことが大切です。
水はけが悪いと根腐れを起こし、苗が枯れてしまう恐れがあるので注意が必要ですね。
- 低地や水はけの悪い場所は避ける
- 水はけのよい砂壌土の畑がオススメ
- 高畝や土を盛るなどして排水性を高める
排水対策をしっかりと行い、根腐れのない健康な株を育てましょう。
日当たりもよい場所を選んで、イチゴが元気に育つ環境を整えてあげてください。
苗は必ず新鮮なものを使う
四季成りイチゴは新鮮で健康な苗を使うことが何より大切です。
苗は購入する際によく観察し、傷んでいたり弱っている苗は避けましょう。
葉が厚くてハリがあり、根が白く元気なものを選ぶのがポイントです。
- 葉に艶があり、根が充実した苗を選ぶ
- 黒ずんだ根や黄色い葉の苗はNG
- 苗は早めに植え付けて、根を痛めないよう注意
苗は購入したらなるべく早く植え付けるのが鉄則です。
株が充実した丈夫な苗を使うことで、収量や果実の品質がグンと良くなりますよ。
植え付け前に苗を水につける
苗を植える前に、根をバケツなどの水に20〜30分ほどつけておきます。
これによって苗に水分を十分に吸わせ、植え付け後の活着をスムーズにする狙いがあります。
水につける際は根を痛めないようにそっと扱うのがコツですね。
- 根が水を吸って膨らむまで20〜30分つける
- 根を痛めないよう、優しく扱うのがポイント
- 植え付けの30分〜1時間前に水から上げておく
植え付け直前まで水につけておくと、土と馴染みにくくなるので注意しましょう。
水から上げた後は、根を乾燥させすぎないようにするのも大切なポイントです。
根をほぐして植え付ける
苗を植える際は、根をていねいにほぐしてから植え付けましょう。
根が固まったままだと土に馴染みにくく、苗の活着や生長の妨げになります。
一方で根を強く引っ張りすぎるのもNGです。
- 根を傷めないよう、丁寧にほぐすのがコツ
- 古い葉や弱った葉は取り除いておく
- 植え穴にしっかりと苗を安定させ、隙間に土を入れる
苗が安定したら、たっぷりと水をやって植え付けは完了です。
根をほぐすことで、苗が地面にしっかりと根付き、丈夫に育ってくれるはずです。
株間は25cm以上あける
四季成りイチゴの株は、生長すると意外に大きく育ちます。
狭い間隔で植えると株同士が重なり合い、日光不足や通風の悪化で病気が発生しやすくなるのです。
株間は25〜30cm以上あけるのが理想的な間隔だと言われています。
- 四季成りイチゴの株間は25〜30cmが目安
- 生長に必要な日光と風通しを確保する
- 管理作業がしやすい間隔で植える
株がお互いに干渉せず、健康に育つ環境をつくることが豊作への第一歩ですね。
植え付け後の管理もしっかりできる間隔を考えて、計画的に苗を配置しましょう。
マルチングを忘れずに
苗の植え付けが終わったら、マルチングを行いましょう。
マルチとは、畑の地面にワラやシートなどを敷き詰める作業のこと。
土の乾燥を防ぎ、雑草の発生を抑える効果が期待できます。
- 藁やバークチップ、黒マルチが利用可能
- 水はけのよい材料を2〜3cm厚で敷き詰める
- マルチは定期的に補充・交換する
マルチは土の温度や湿度を一定に保つ働きもあるので、イチゴ栽培には欠かせない作業です。
初心者でも手軽に利用できる黒マルチがオススメですよ。
イチゴ苗の植え付けは慎重に!
植え付け後の手入れで気を付けること
美味しい四季なりイチゴを育てるには、植え付け後の適切な管理が大切です。
肥料の与え方や水やりのコツを押さえて、イチゴを健康に育てましょう。
ここでは、植え付け後の手入れについて注意点を見ていきます。
イチゴ作りのコツを身につけて、育てる喜びを味わいましょう。
乾燥に弱いので水切れ注意
四季成りイチゴの株は、乾燥に非常に弱い性質があります。
特に植え付け直後は水切れを起こしやすいので、土の様子を見ながらこまめな水やりが必要不可欠。
目安として、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるようにしましょう。
- 1日1〜2回、株元に直接水をやる
- 水のかけ過ぎは根腐れの原因になるので注意
- 苗が安定してきたら、徐々に回数を減らしていく
水切れは葉の萎れや実の生育不良の原因になるので、小まめな管理を心がけましょう。
株が安定してきたら徐々に水やりの回数を減らし、自然の雨でも育つように導いていきます。
追肥は花芽形成期と実の肥大期に
四季成りイチゴの育成には、土づくりと同じくらい大切なのが肥料の管理です。
植え付け時に元肥を十分に施した場合、その後は2回の追肥が効果的だと言われています。
1回目は花芽形成期の9〜10月頃、2回目は実の肥大期にあたる12〜1月に行うのがベストです。
- 花芽形成期:イチゴ専用の有機質肥料を株の周りに
- 実の肥大期:液体肥料を葉面散布すると効果的
- 肥料のやり過ぎは株を弱らせるので少量ずつ
効果的な追肥は、翌年の春までみっちり実をつけてくれる秘訣です。
市販のイチゴ専用肥料を利用すれば、必要な成分がバランスよく含まれているので便利ですよ。
雨よけ対策で実の腐敗を防ぐ
梅雨の時期や秋の長雨シーズンは、イチゴにとって大敵な季節。
実に雨水が当たり続けると、カビが発生して腐敗してしまうことがあります。
そこで取り入れたいのが、簡易的な雨よけ対策です。
- ビニールハウスやトンネルで雨よけする
- 雨の多い時期は早めの収穫を心がける
- 水はけの悪い場所は別の場所に移動も検討
雨よけを怠ると、せっかくの実が水を吸って割れたり、風味が落ちたりしてしまうのです。
ビニールハウスなどの設置は手間がかかりますが、きれいなイチゴを収穫するなら必須の作業ですね。
きれいに切り取ることで、イチゴの樹勢を保ち、立派な実を育てることができますよ。
つるは早めに切り取る
四季成りイチゴは、株からつるを伸ばして子株を作る性質があります。
放っておくと親株の生長を妨げてしまうため、つるは早めに切除するのが鉄則。
目安は5〜10cmほど伸びた頃合いで、根元からきれいに取り除きましょう。
- つるを放置すると親株の栄養が奪われてしまう
- こまめなつるの除去が、大きな実を作るコツ
- 切り取ったつるは挿し芽にして増やすのも可能
つるが伸び始めたら、毎日のように観察してこまめに除去するのがオススメです。
きれいに切り取ることで、イチゴの樹勢を保ち、立派な実を育てることができますよ。
四季なりイチゴの収穫のコツ
大きくて甘いイチゴを収穫するには、ただ赤くなるまで待つだけでは不十分。
ここでは、イチゴの収穫を成功させるコツを押さえておきましょう。
甘くておいしいイチゴ作りには、ちょっとしたコツが必要不可欠です。
実の8割が赤くなったら収穫
イチゴの収穫適期は品種によって多少異なりますが、実の8割ほどが赤く色づいた頃がベストとされています。
つまり、まだ緑色が残っているくらいの、少し早めのタイミングで収穫するのが良いのです。
- 完熟より少し早めの収穫がおすすめ
- ヘタの周囲まで色づいていれば食べ頃のサイン
- 一度に収穫せず、熟れ具合を見ながら少しずつ収穫
完熟すぎると、果肉が軟らかくなり日持ちが悪くなるので要注意。
ただし、品種によって特性が異なるので、栽培品種の収穫適期を確認しておくことが大切ですよ。
へたを軸ごとひねって取る
イチゴは繊細な果実なので、収穫の仕方にも気を配る必要があります。
もぎ取る時は実をつまんで引っ張るのではなく、ヘタを持って軸ごとひねるようにして外すのがコツです。
- 実を直接つまむと傷つきやすいので要注意
- ヘタを持って優しくひねると軸からきれいに取れる
- カップに入れるなどして、実を衝撃から守る
もぎ取った実は、そっとカゴやカップに入れて収穫しましょう。
マルチの上に直接落とすと、せっかくの実が泥や草などで汚れてしまうのでNGです。
熟しすぎない適期収穫が甘さの秘訣
おいしいイチゴを収穫するなら、完熟を待たずに適期収穫がマストです。
イチゴは追熟しないので、熟しすぎた実は酸味が増して甘みが落ちてしまうんですね。
- 色づきと香りを目安に、こまめに収穫するのがコツ
- 気温の高い日は熟すのが早いので注意
- 収穫後はすぐに冷蔵庫へ。長期保存は冷凍がおすすめ
真っ赤で艶があり、ほのかな香りがしてきたら食べ頃のサインです。
植え付け時期や品種にもよりますが、12月〜6月頃まで長期間収穫を楽しめるのも四季成りイチゴの魅力ですね。
まとめ
この記事では、四季なりイチゴの適切な植え付け時期と、植える際の重要な注意点について紹介してきました。
- 四季なりイチゴの春植えと秋植えの最適時期
- 植え付け時の6つの重要な注意点
- 植え付け後の育て方と収穫のコツ
四季なりイチゴは、栽培のコツをつかめば初心者でも充分に育てられられます。
今年こそ、自分で育てたイチゴを食べたいな♪
四季なりイチゴは、正しい時期に植え付け、大切に育てることで、おいしい実を長い期間楽しめます。
ぜひ、自宅でイチゴ作りに挑戦して、イチゴ作りの楽しさを味わってくださいね。